RISC方式のScalable Processor ARChitecuture (SPARC)は複数の企業からのプロセッサ、広いレンジのパワーデバイス、広い範囲のアプリケーションを含んでいます。このアーキテクチャは1989年に創設された独立した非営利組織SPARC International(SI)によってその規格が決定され、管理されています。SIの創設以来、SPARCアーキテクチャはオープンスタンダードを基本理念として発展してきました。オープンであるとは、イノベーションの促進、柔軟な選択、公正な競争、そしてSPARCを利用したビジネスの繁栄を意味します。SPARCアーキテクチャの命令仕様は全ての版がSIからライセンスされており、オープンスタンダードに基づくプロセッサを設計するために利用できます。
OPEN – For Fairness(公正な競争)
SPARCの命令セットは、個人、企業を問わずそのライセンスを受けることができます。さらに、ライセンスを受けると種別ごとに特典つきのSI会員になることができます。(詳しくはFAQ および 会員特典をご覧ください。)会員はオープンスタンダードの賛同する一方、公正な開発競争ができます。
OPEN – For Innovation(イノベーションの促進)
SPARCアーキテクチャを採用する企業が多くなればなるほど、課題突破のためのアイデアや手法が洗練されていき、より素晴らしいイノベーションが期待できます。このように未来のスタンダードを確立することで、会員企業に大きな利益をもたらすことになります。
OPEN – For Flexibility(柔軟な選択)
特定の機能についてはSPARC標準を準拠しなければいけませんが、会員は規格内での柔軟な開発を行うことができます。さらにはSPARCの標準機能を拡張し、自社の知的財産を組み込むことも可能です。
OPEN – For Business
SPARCアーキテクチャはスケーラビリティや性能、今日の企業の需要に応じた信頼性を提供するだけでなく、将来の計算需要を満たすためアーキテクチャ面で余裕を持たせています。これによって、SPARCのオープン性が、複数のチップベンダーからなるコミュニティー設立、何千もの実用的なアプリケーションの実現、世界的に最大規模の開発者コミュニティー形成に貢献し続けることを可能にしています。